はじめに
こんにちは!
このページを見てくれているあなたは、
きっと頭痛をもっていたり、家族が頭痛をもっている人が多いとおおもいます。
そんなあなたのために、僕が実際に診察室で見てきたリアルな情報、頭痛診療でくりかえし患者さんに説明しているような内容をシリーズで「ゆるっ・・と」発信していきますので、よかったら気楽に読んでみてください。
ちょっと自己紹介。
普段は脳神経外科クリニックで、日々頭痛やその他いろんな症状の患者さんの診療をしています。
クリニックのページもあるので、もしよかったらチェックしてみてくださいね。
(クリニックのホームーページはこちら)
実は、ぼくの標榜科が「脳神経外科」だけなので、頭痛の患者さんがめっちゃ多いんです。
初めて来てくれる患者さんの約4割が「頭痛」で受診される方。
かなり多いでしょ?
しかも、頭痛と一言で言ってもいろんな種類があるんですが、
うちに来る方は 「片頭痛」 の人が ダントツ多いんです。
世間的には「頭痛の半分くらいは緊張型(肩こり頭痛みたいなやつ)」って言われてますが、
うちに来る人は…
- 片頭痛:約6割
- 緊張型頭痛:約2〜3割
…という感じ。でもホントの有病率だと全く逆。
頭痛もちといわれる人のうち片頭痛が2〜3割で、緊張型が5〜7割だと言われてる。
なんでうちの受診患者には片頭痛の人が多いの?
たぶん理由はシンプルで、
- 痛みが強いから我慢できなくなるか又は心配になる
- 薬が効きやすいって話を聞いて、相談してみようってなる
この2つじゃないかな、って思ってます。実際の専門外来をやっているような他の病院でも片頭痛の患者の割合は多いらしい。
ちなみに、2022年からの3年間で730人以上の頭痛患者さんの頭痛原因のうちわけはこんな感じ。

でもしかしでもしかし。
うちのクリニック、片頭痛の相談が多いのでそれはもちろん大事なんですが、
実は 「肩こり・首こりからくる頭痛」 もめっちゃ大事だと思ってます。
「肩がバキバキで、気づいたら頭まで痛い…」
「首ガッチガチで、ずっと重い…」
みたいなアレ、意外と悩んでる人多いんです。
いわゆる「緊張型頭痛」ってやつですね。
医者としてはチョーオカシーかもしれないんだけど、ぼくはこの
「緊張型頭痛というものはすべて首・肩の筋肉のトリガーポイントの症状である」
とおもっているんだよね。なぜオカシーのかというと、一般的に医者のなかで、トリガーポイントって概念があまり信じられていないんだ。医学部で習わないし、病理学的な理由づけがしっかりとは解明されていないからなんだよね。なので、日本頭痛学会ガイドラインって格調高い本でも「緊張型頭痛の発症機序は未だ不明である」とかかれてあるんだ。
なので、いままであまりネット情報としてでていない緊張型頭痛についてもこだわって
発信していきますね!
「なんか最近、肩と首凝って頭痛ヤバいかも…」って思ってるそこのあなた、対処法を発信していくので期待してください!
次回はちょっとゆるっと「片頭痛よもやま話」やります!
次回のテーマは、まじめな診療トークじゃなくて、
ちょっと気楽に読める「片頭痛トリビア&あるある」をお届けします!
題して…
『片頭痛よもやま話 〜片頭痛は天才の宿命か?〜』
「え、マジで?」ってなるような、
片頭痛と天才たちにまつわる意外な話を
ゆるっと語っていきますので、お楽しみに!
📝 編集後記っぽいやつ
3月30日、選抜高校野球、母校の応援に甲子園にいってきた。というより、娘の学校の野球部を応援しにいってきたというのがただしいのか、はたまた妻の一番の趣味につきあってきたというのがただしいのかわからない。
優勝はのがしたけど、選手のみんな、ここまでがんばってくれてほんとにありがとう!
そして、次は夏!また全力で応援させてもらいます!妻のように手のひらに皮下出血するほどではないけれど🔥
夏もまた私たち家族を甲子園につれていってください!✌️⚾️

